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天神川鐵橋上り列車の進行

天神川鐵橋上り列車の進行

絵葉書の鉄橋の遙か向こうに嫁ヶ島が見える。

山陰本線から見える宍道湖は今も絶景の眺めであり、見る人を魅了し続けてやまない。

鉄道開通により松江を目指す旅行者も増えたことであろう。

乗客を釘付けにするこの宍道湖の姿は、鉄道院発行『鉄道院線沿道遊覧地案内』(明治42年)において次のように紹介されている。

「宍道湖は東西四里南北一里半、東馬潟瀬戸を経て中海に決す、碧雲湖の称あり、周廻十三里の鏡面、伯耆富士常に其麗姿を粧ふ…(中略)…一歩に一景十歩に十景、花粲々柳葱々、島関々魚溌々、戸重々楼亭々、船揺々人来々、無声の詩にも有声の絵にも、写しがたきは此風光なり、松江を本邦十二景の一に数ふる、要するに此湖の勝景によるなり」

【年代】 明治42年 【発行】 今岡商店発行 絵葉書用ガラス乾板